ケースメントから学ぶー後編ー
[講師]上田勝久(兵庫教育大学大学院)
[概要]
英国の精神分析家パトリック・ケースメントの生涯とその理論について概説する。
ケースメントはウィニコットとビオンのアイデアを下敷きにしつつも、独自の臨床論を展開してきた。その特質は何といっても患者・アナライザンドの体験に徹頭徹尾寄り添おうとする姿勢にある。逆説的だが、患者・アナライザンドに寄り添うためには、私たちは彼らにいかに寄り添えないのか、いかにあやまちを犯し、いかに彼らを抱え落としてしまうのか、そうした支援者の万能感の外側にある自分に向き合わねばならない。彼の語り、理論は、支援者であることと支援者の座から滑り落ちること、この往還のなかで紡がれる。
講義の前半は彼の生涯と理論について、後半は彼の事例と私自身の事例を提示し、私が患者、事例、ケースメントから何を学んだのかをお伝えする。
[公開日] 2023/12/10
[時間] 82分
[vimeo VOD内の動画番号111]
上田勝久「ケースメントから学ぶー前編ー」
英国の精神分析家パトリック・ケースメントの生涯とその理論について概説する。
ケースメントはウィニコットとビオンのアイデアを下敷きにしつつも、独自の臨床論を展開してきた。その特質は何といっても患者・アナライザンドの体験に徹頭徹尾寄り添おうとする姿勢にある。逆説的だが、患者・アナライザンドに寄り添うためには、私たちは彼らにいかに寄り添えないのか、いかにあやまちを犯し、いかに彼らを抱え落としてしまうのか、そうした支援者の万能感の外側にある自分に向き合わねばならない。彼の語り、理論は、支援者であることと支援者の座から滑り落ちること、この往還のなかで紡がれる。
講義の前半は彼の生涯と理論について、後半は彼の事例と私自身の事例を提示し、私が患者、事例、ケースメントから何を学んだのかをお伝えする。
上田勝久「ケースメントから学ぶー後編ー」
英国の精神分析家パトリック・ケースメントの生涯とその理論について概説する。
ケースメントはウィニコットとビオンのアイデアを下敷きにしつつも、独自の臨床論を展開してきた。その特質は何といっても患者・アナライザンドの体験に徹頭徹尾寄り添おうとする姿勢にある。逆説的だが、患者・アナライザンドに寄り添うためには、私たちは彼らにいかに寄り添えないのか、いかにあやまちを犯し、いかに彼らを抱え落としてしまうのか、そうした支援者の万能感の外側にある自分に向き合わねばならない。彼の語り、理論は、支援者であることと支援者の座から滑り落ちること、この往還のなかで紡がれる。
講義の前半は彼の生涯と理論について、後半は彼の事例と私自身の事例を提示し、私が患者、事例、ケースメントから何を学んだのかをお伝えする。