(うえだ・かつひさ)
1979年 三重県伊賀市に生まれる
2008年 兵庫教育大学大学院 教育臨床心理コース 修了
2018年 京都大学大学院 教育学研究科臨床実践指導者養成コース 修了(教育学博士)
現在  兵庫教育大学大学院 臨床心理学コース 准教授 臨床心理士・公認心理師
著訳書 『精神分析と美』(共訳)(みすず書房, 2010)、『日常臨床に活かす精神分析――現場に生きる臨床家のために』(分担執筆)(誠信書房, 2017)、『心的交流の起こる場所――心理療法における行き詰まりと治療機序をめぐって』(単著)(金剛出版, 2018)、『実践に学ぶ30分カウンセリング――多職種で考える短時間臨床』(共編)(日本評論社, 2020)、『道のりから学ぶ――精神分析と精神療法についてのさらなる思索』(共訳)(岩崎学術出版社, 2021)、『投影同一化と心理療法の技法』(単訳)(金剛出版, 2022)、『個人心理療法再考』(単著)(金剛出版, 2023)、『トラウマとの対話――精神分析的臨床家によるトラウマ理解』(共編)(日本評論社, 2023)

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ケースメントから学ぶー後編ー

[講師]上田勝久(兵庫教育大学大学院)
 

[概要] 
英国の精神分析家パトリック・ケースメントの生涯とその理論について概説する。
ケースメントはウィニコットとビオンのアイデアを下敷きにしつつも、独自の臨床論を展開してきた。その特質は何といっても患者・アナライザンドの体験に徹頭徹尾寄り添おうとする姿勢にある。逆説的だが、患者・アナライザンドに寄り添うためには、私たちは彼らにいかに寄り添えないのか、いかにあやまちを犯し、いかに彼らを抱え落としてしまうのか、そうした支援者の万能感の外側にある自分に向き合わねばならない。彼の語り、理論は、支援者であることと支援者の座から滑り落ちること、この往還のなかで紡がれる。
 講義の前半は彼の生涯と理論について、後半は彼の事例と私自身の事例を提示し、私が患者、事例、ケースメントから何を学んだのかをお伝えする。
 
 
[公開日] 2023/12/10
[時間] 82分
[vimeo VOD内の動画番号111] 

vimeoサイトで視聴する→
 

上田勝久「ケースメントから学ぶー前編ー」

英国の精神分析家パトリック・ケースメントの生涯とその理論について概説する。
ケースメントはウィニコットとビオンのアイデアを下敷きにしつつも、独自の臨床論を展開してきた。その特質は何といっても患者・アナライザンドの体験に徹頭徹尾寄り添おうとする姿勢にある。逆説的だが、患者・アナライザンドに寄り添うためには、私たちは彼らにいかに寄り添えないのか、いかにあやまちを犯し、いかに彼らを抱え落としてしまうのか、そうした支援者の万能感の外側にある自分に向き合わねばならない。彼の語り、理論は、支援者であることと支援者の座から滑り落ちること、この往還のなかで紡がれる。
 講義の前半は彼の生涯と理論について、後半は彼の事例と私自身の事例を提示し、私が患者、事例、ケースメントから何を学んだのかをお伝えする。

上田勝久「ケースメントから学ぶー後編ー」

英国の精神分析家パトリック・ケースメントの生涯とその理論について概説する。
ケースメントはウィニコットとビオンのアイデアを下敷きにしつつも、独自の臨床論を展開してきた。その特質は何といっても患者・アナライザンドの体験に徹頭徹尾寄り添おうとする姿勢にある。逆説的だが、患者・アナライザンドに寄り添うためには、私たちは彼らにいかに寄り添えないのか、いかにあやまちを犯し、いかに彼らを抱え落としてしまうのか、そうした支援者の万能感の外側にある自分に向き合わねばならない。彼の語り、理論は、支援者であることと支援者の座から滑り落ちること、この往還のなかで紡がれる。
 講義の前半は彼の生涯と理論について、後半は彼の事例と私自身の事例を提示し、私が患者、事例、ケースメントから何を学んだのかをお伝えする。