HOME > 訓練研究所 > 超基礎講座2024


JFPSP力動的カウンセラー講座(初級)
「本気でこれからはじめたい方のための
心理療法スタートアップ超基礎講座2024」

(※お申し込みを締め切りました)
 

このセミナーは、力動的心理療法に関心があって、日々の心理的支援にそれを活かしたいと考えているものの、どのように始めてよいかわからない臨床実践者のための基礎講座(2年目)です。講師の多くがJFPSPが提供する精神分析動画講座配信サイト「アナリスト」でも講師を務めており、精神分析的心理療法の経験豊かな臨床家で、初心者にとにかくわかりやすく丁寧に、日々の臨床実践に即した形で力動的心理療法の考え方を伝えることを心がけます。大学院に進学できなかった方、大学院で十分な臨床訓練を積めなかった方、あるいは、他の心理支援をやってきたものの力動的心理療法に関心が出てきたという方などにお勧めです。ぜひ、受講をご検討ください。
セミナーは2年課程になっています。2023年度に開講した1年目では、心理療法のすべてはここから始まる「アセスメント」と「心理面接構造の基礎」を扱いました。2年目は、それを基に実践を理解するための「力動的心理療法の基礎理論」と「ケース理解」です。
セミナーは全48回の2年課程となっており、仕事をしながら学習する方のために毎月第2、第3月曜日の19:30~21:00に開講されます(一部、20:00〜21:30)。2年目の「ケース理解」を除き、それぞれ単独で受講可能です。「ケース理解」はそれまでの学習を実践に活かすものですので、それ以外の3つの講座を履修済みの方、あるいは、1年目の履修を終え、2年目の「力動的心理療法の基礎理論」を受講中の方のみが参加することができます。すべての講座の単位を終えた方には、当協会の「力動的カウンセラー講座(初級)修了証」を発行いたします。 
当協会では、より専門的な学習をしたい方のために、有料動画コンテンツ(110講座以上)も用意しています。そちらと合わせて学習していただくとより効率が上がります。

[2年目(2024年度)]
力動的心理療法の基礎理論とケース理解

「力動的心理療法の基礎理論」(第2月曜日(全12回))
※昨年度、本講座を受講されていない方は、この講座のみご受講いただけます。

力動的心理療法に関する理論は、心のメカニズムについての理論と、実践理論(技法論)に大別されます。心のメカニズムについての理論では、自我や自己、対象関係といった概念の基礎と、発達モデルを学習します。実践理論では、抵抗や転移、関係性といった概念について学びます。「ケース理解」の科目と合わせることで、理論と実践を結びつけます。
 

「ケース理解」(第3月曜日(全12回))
※昨年度、本講座を受講されていない方は、この講座はご受講いただけません。

この講座は受講生が持ち回りで自分のケースを発表し、その内容について議論するためのものです。これまで学んできたアセスメント、面接構造、力動的心理療法の基礎理論を具体的に臨床実践に活かすための感性を磨きます。心理療法は実践です。実践はいつも上手に進められるわけではありません。受講生の悩みや迷いを共有し、他の受講生と支え合いながら議論していきます。
※「心理アセスメント」「心理面接構造の基礎」「力動的心理療法の基礎理論」をすべて受講している方(受講中の方を含む)のみが対象です。
 

受講方法

オンライン(zoom使用)

授業は録画し、授業後約1週間、事例を除いた部分について受講者は繰り返し視聴可能とする予定です。やむなく欠席された方もご視聴いただけます。
 

受講料

50,000円/1講座 84,000円/2講座 (いずれも税込み料金)

お振込後、参加者都合の返金には対応していません。
 

講師略歴

原田 美知枝(はらだ・みちえ:原田リハビリ整形外科)
臨床心理士/公認心理師/JFPSP認定精神分析的心理療法家
 
今井 たよか(いまい・たよか:あるく相談室京都)
臨床心理士/公認心理師/KIPP認定精神分析的心理療法家
共著:「公認心理師の基本を学ぶテキスト16 健康・医療心理学―ウェルビーイングの心理学的支援のために」(ミネルヴァ書房、2022)、「対人関係精神分析の心理臨床―わが国における訓練と実践の軌跡」(誠信書房、2019)ほか
共訳:ルイス・アロン「こころの出会い―精神分析家としての専門的技能を習得する」(金剛出版、2020)ほか
 
笠井 さつき(かさい・さつき:帝京大学心理臨床センター主任・教授、NPO女性心理臨床ラボ代表)
臨床心理士/公認心理師/日本精神分析学会認定心理療法士
共著:笠井さつき・笠井清登(編著)『女性のこころの臨床を学ぶ・語る ――心理支援職のための「小夜会」連続講義』(金剛出版、2022)、笠井清登・岡ノ谷一夫他(編)『人生行動科学としての思春期学』(東京大学出版会、2020)、荻本快 ・北山修(編著) 「 『川の字』文化の精神分析学――親子の添い寝と『見るなの禁止』」(岩波新書、近刊)
 
小林 陵(こばやし・りょう:横浜市立大学附属病院)
臨床心理士/公認心理師/日本精神分析学会認定心理療法士
著書:「医療現場で働くやとわれ心理士のお仕事入門」(岩崎学術出版社、2024)
共著:「実践 力動フォーミュレーション―事例から学ぶ連想テキスト法」(岩崎学術出版社、2022)
共訳:「物語と治療としての精神分析」(金剛出版、2023)、S.M.カッツ「精神分析フィールド理論入門―3つのモデルの臨床例から理解する」(岩崎学術出版社、2022)、A.Z.ホフマン「精神分析過程における儀式と自発性―弁証法的-構成主義の観点」(金剛出版、2017)
 
小泉 誠(こいずみ・まこと:甲子園大学心理学部講師/JFPSP監事)
臨床心理士/公認心理師/広島大学大学院教育学研究科修士課程修了/神戸大学大学院博士課程単位満了退学/学校、教育相談の臨床に長年携わる
 
中西 和紀(なかにし・かずのり:あいせい紀年病院/JFPSP理事)
臨床心理士/公認心理師/一般社団法人愛知県臨床心理士会会長(2019〜2022)
 
丸山 明(まるやま・あきら:近畿大学)
臨床心理士/公認心理師/博士(人間・環境学)/交流分析士インストラクター
共著:『学校教育を変える制度論―教育の現場と精神医療が真に出会うために』(万葉舎,2003)、『メディアと無意識―「夢語りの場」の探求』(弘文堂,2007)、『発達障害の時代とラカン派精神分析―“開かれ”としての自閉』(晃洋書房,2017)
 
小笠原 貴史(おがさはら・たかふみ:小笠原こどもとかぞくのカウンセリングルーム)
臨床心理士/公認心理師/NPO法人子どもの心理療法支援会(サポチル)認定子どもの精神分析的心理療法士
共著:「子どもの精神分析的セラピストになること〜実践と訓練をめぐる情動経験の物語」(金剛出版、2021)
共訳:アン・アルヴァレズ「子どものこころの生きた理解に向けて〜発達障害・被虐待児との心理療法の3つのレベル」(金剛出版)
 
富樫 公一(とがし・こういち:甲南大学文学部教授/TRISP自己心理学研究所ファカルティ/JFPSP代表理事)
臨床心理士/公認心理師/博士(文学)/NAAP精神分析学会Gradiva賞三冠/日本精神分析学会学会出版賞(小此木賞)受賞(2022年)
著書:「当事者としての治療者-差別と支配への恐れ欲望」(岩崎学術出版社、2021)、「The Psychoanalytic Zero: A Decolonizing Study of Therapeutic Dialogues」(Routledge、2020)、ほか
 
筒井 亮太(つつい・りょうた:たちメンタルクリニック/上本町心理臨床オフィス)
臨床心理士
共著:「トラウマとの対話」(共編・日本評論社、2023)
訳書:ジョナサン・ペダー「アタッチメントと新規蒔き直し」(みすず書房、2023)、ドゥシンスキー/ホワイト「アタッチメントとトラウマ臨床の原点」(誠信書房、2023)、ハロルド・スチュワート「精神分析における心的経験と技法問題」(金剛出版、2020)ほか
 
山崎 孝明(やまざき・たかあき:こども・思春期メンタルクリニック)
1985年生まれ。臨床心理士/公認心理師/博士(心理学)/日本精神分析学会奨励賞 山村賞受賞(2020年)
著書:「精神分析の歩き方」(金剛出版、2021)
共著:「精神分析的サポーティブセラピー(POST)入門」(金剛出版、2023)
 
安村 直己(やすむら・なおき:甲子園大学心理学部教授/JFPSP理事)
臨床心理士/公認心理師
著書:「共感と自己愛の心理臨床—コフート理論から現代自己心理学まで」(創元社、2016 )、「ポストコフートの精神分析システム理論」(共著・誠信書房、2013)ほか。
共訳:アーネスト・ウルフ「自己心理学入門—コフート理論の実践」(金剛出版、2001)、ジョセフ・リヒテンバーグ他「自己心理学の臨床と技法—臨床場面におけるやり取り」(金剛出版、2006)、 D. M. バーガー「臨床的共感の実際—精神分析と自己心理学へのガイド」(人文書院、1999)
 
吉沢 伸一(よしざわ・しんいち:ファミリーメンタルクリニックまつたに)
臨床心理士/公認心理師/子どもの精神分析的心理療法士(サポチル)
日本精神分析学会奨励賞受賞(2017)/日本臨床心理士会奨励賞受賞(2022)
共訳:E.ハーグリーブス・A.ヴァーケヴカー「心的変化を求めて:ベティ・ジョセフ精神分析ワークショップの軌跡」(創元社、2017)、A.アルヴァレズ「子どものこころの生きた理解に向けて:発達障害・被虐待児との心理療法の3つのレベル」(金剛出版、2017)
 

受講資格

公認心理師/臨床心理士/医師など、守秘義務を有し、臨床心理学的な業務に従事している、あるいはこれから従事しようとする方。或いは近接領域の博士課程を修了または満期退学し、精神分析臨床に関心をおもちの方。
※大学院で心理アセスメントや心理教育の基礎訓練を受けていない公認心理師の方など、臨床実践の基礎訓練が十分でないと感じている方を主な対象としています。
 

受講に際しての諸注意

・受講時、録音/録画/画面のキャプチャはできません(主催側は録画を行います)。
・主催側はセミナー全体を録画します。録画したものの事例を除く講義部分について、1週間ほど参加者に公開する予定です。参加者の発言は、了解いただけない場合は公開動画から削除します。
・本講座は事例を扱うため、実名でご参加頂くこととなります。
・参加時はプライバシーにご留意ください。子育てや介護等、第三者との同席が必要な場合はイヤフォンをご使用ください。
・本セミナーにおける事例にまつわる情報について、SNS等オンライン上で発信したり、秘密保持義務を持たない他者に口外することは厳にお控えください。
・ご参加頂く場合、事前に本セミナーの内容について一切口外しない旨、お約束いただく誓約書をご提出いただくこととなります。これに違反した場合、その時点で以降のご受講をお断りし、返金対応も行わないことをあらかじめご了承ください。
 

お申込み方法

フォームよりお申し込みください。申し込まずにお問合せのみされる場合もフォーム経由で大丈夫です。メールでの問合せも可能です(申し込みを締め切りました)。
・締め切りは4/7(日)13:00です。