一般社団法人日本精神分析的自己心理学協会は、2013年4月より自己心理学を学習するための少人数を対象とするコースワークを開講して参りました。
各授業は1回90分、全12回からなる1年課程です。2021年度授業は全面的にオンラインで行います(一部、現地開催とのハイブリッドも準備しています)。
我が国では精神分析臨床に携わる専門家が少なくありませんが、残念ながらそれらの訓練を得るための機会は決して多くありません。特に、Kohutに始まる精神分析的自己心理学は、我が国でも定着しつつあるにもかかわらず、組織だって学習するための機会はほとんどありません。そこで弊協会訓練研究所が主催する神戸精神分析セミナーをご活用ください。臨床を深めるために、また、精神分析的自己心理学の知識を深めるために、多くの専門家のみなさまのご参加をお待ちしています。
①ジェンダーとセクシュアリティ(zoom開講。一部、対面参加可能)葛西真記子(鳴門教育大学) 原則 毎月第1月曜日19:30〜21:00 全12回 葛西真記子
|
②精神分析と文化(zoom開講)及川 卓(及川心理臨床研究所) |
回 | 日程 | 内容 | |
1 | 4/26 | 男性性・女性性Gender Identityの形成と病理(及川) | |
2 | 5/24 | 精神分析的フィールドワークと文化人類学(及川) | |
3 | 6/28 | 「甘え」概念の精神分析的意義①(安村) | |
4 | 7/26 | 精神分析学と歴史学的研究の総合(及川) | |
5 | 8/23 | 「甘え」概念の精神分析的意義②(安村) | |
6 | 9/27 | エディプスと阿闍世①(安村) | |
7 | 10/25 | 集団心理・大衆心理の精神分析的な視点の重要性・パンデミック(及川) | |
8 | 11/29 | エディプスと阿闍世②(安村) ※10月非開講分を11月第5週に振替 |
|
9 | 12/27 | 芸術と精神分析学(及川) | |
10 | R4/1/24 | インターネット-デジタル時代の精神分析学(及川) ※1月は第5週に振替 |
|
11 | R4/2/28 | 精神分析と日本文化-恥と社会恐怖-(安村) | |
12 | R4/3/28 | 心理療法における文化・社会的要因-まとめ-(安村) |
③対象関係論(zoom開講。一部、集中講義)志久内陽子(精神分析アルシュ京都) |
回 | 日程 | 内容 | |
1 | 4/19 | フロイト/フェレンツィに見られる対象関係論の起源(志久内) | |
2 | 5/17 | フェアバーンとスキゾイドパーソナリティ(志久内) | |
3 | 6/14 | 「甘え」概念の精神分析的意義①(安村) | |
4 | 7/25(日) | メラニー・クライン①〜理論編:心の発達(仙道) メラニー・クライン②〜事例検討編(仙道) ※日曜13:00〜16:15に集中形式で行います。 |
|
5 | 8/16 | ビオン①(清野) | |
6 | 9/20 | ビオン②(清野) | |
7 | 10/18 | ハンナ・スィーガル(志久内) | |
8 | 11/15 | クライン第2世代(馬場) | |
9 | 12/20 | ガントリップの理論とスキゾイド現象の問題(志久内) | |
10 | R4/1/17 | ウィニコット①(馬場) |
|
11 | R4/2/21 | ウィニコット②(馬場) | |
12 | R4/3/21 | オグデン(馬場) |
④精神分析研究法Ⅰ(zoom開講)及川 卓(及川心理臨床研究所) |
回 | 日程 | 内容(JFPSP実施分のみ記載) | |
1 | 5/10 | 21世紀の症例研究:臨床倫理・法規、Evidence Based、相互交流と相互主体性の重要性(及川) | |
2 | 7/12 | フロイト、クライン、ラカン、ストラーらの「症例研究」の検討(及川) | |
3 | 11/22 | コフートの自己心理学的症例研究(及川) | |
4 | R4/3/14 | 相互主体的な症例研究の模索(及川) |
⑥精神分析的診断(JFPSP総務部主催セミナー。zoom開講)中西和紀(あいせい紀年病院) 原則 偶数月 第4日曜日 13:00〜16:00 全6回 中西和紀
※事例検討のみの参加者も募集いたします。 |
|
[①〜⑤の受講料(⑥精神分析的診断を除く)] ○全12回分・・・・・・・・・・84,000円
[⑥の受講料(文献講読60分+事例検討120分)] ○全6回分・・・・・・・・・・20,000円 [⑥の受講料(事例検討120分のみ)] ○全6回分・・・・・・・・・・10,000円 受講料は4分割にてお支払い頂くことも可能です。 |
1) お問合せフォーム
2) Eメール
①お名前、②ご所属、③ご職業(臨床心理士・公認心理師・医師・そのほかの場合は具体的に)、④郵送先住所、⑤電話番号、⑥ご関心のあるセミナー名、⑦本セミナーを知ることとなったきっかけをご記載の上、seminar@jfpsp.orgまでご連絡ください。 2〜3日経過しても返信が送られてこない時は、お手数ですが別のメールアドレスから再送いただくか、上記(1)ないしは下記(3)の方法をお試し願います。
※お問い合わせから3日経過してもメールによる連絡が入らない場合は、info@jfpsp.netまでご連絡ください。
【期間】
2021年4月〜2022年3月
※一部、5月開講
若干名。ひとつの授業の受講者数は2〜10数名程度と少人数であり、極力細やかかつ濃密な討論を提供することを目標にしています。
※総務部主催「精神分析的診断と事例検討」のみ、定員を設けず開講します。
2021年度神戸精神分析セミナーには、2021年4月1日の時点で次のいずれかの資格を有し、当研究所の訓練プログラムを受けるための高い動機づけを有する方をお待ちしています。
1. 医師・臨床心理士・公認心理師の資格を有する方
2. 社会福祉士、精神保健福祉士、教師、看護師のいずれかの資格を有しており、かつ認証された国内外の大学院による修士(領域を問わない)以上の学位を有する方
3. 臨床心理学またはその関連領域の博士号をお持ちの方
以上の条件を満たし、臨床業務に携わるうえでの十分な倫理的判断力を持つ方であれば、国籍、人種、性別、宗教的立場などによって、受講を不当に制限されることはありません。
一定水準の学習内容を確保するため、書類審査を行います。結果は電子メールまたは電話のいずれかで行います。
出願申込み締め切り:2021年3月22日(月)
※上記締め切り以降も単回参加希望のお申込みを受け付けます。詳しくは上記フォームよりお問い合わせください。
(1)出願に関する注意
(ア) 出願に先立って研究所教員に直接連絡をとり、出願書類の内容についてご相談いただいて構いません。
(イ) 出願手続き後は、いかなる理由があっても書類記載事項の書き換えは認められません。また、提出された書類は返却せずに当方で裁断処分することをご了承ください。
(2)登録手続きに関する注意
(ア) 登録が決定した時より、2週間以内に登録料が振り込まれない場合、登録を認めない場合があります。
(イ) 登録後であっても、出願書類等に虚偽の記載があることが分かった場合には、登録を取り消す場合があります。その場合、登録料の返還はできません。