米国精神分析を概観しながら、自己心理学・現代自己心理学・間主観性理論・関係精神分析・倫理的転回を体系的に学習するためのコースワークです。全12回の1年課程で、2020 年4月から開講します。仕事をしながら学習する方のために、毎月1回第1月曜日の19時半からインターネット上の会議室を用いた通信教育の形で行います(スクーリングの機会を1回設けます)。
米国精神分析は、現在大きな変革の中にあります。その動きは「関係性への転回(Relational Turn)」や「倫理的転回(Ethical Turn)」と呼ばれ、1980年代から始まり、現在も活発に発展し続けています。間主観性理論や関係精神分析へと流れる米国精神分析の理論を学ぶ場として、本企画をご活用いただければと思います。
理論は臨床的感性を深め、臨床的感性は理論を育てます。ここで取り上げる様々な考え方は、私たち臨床家の感性を豊かにし、これまで見えなかった臨床的展開を見えるようにします。このセミナーは参加者の臨床的理解を深め、それぞれの臨床現場での実践を大きく変容させることでしょう。多くの臨床家の参加をお待ちしております。
JFPSP自己心理学協会心理相談室2020心理相談室zoom講義
開講日 2020年4月〜2021年3月 毎月第1月曜日19:30~21:00
※講師の都合により、他の日程に移動頂く場合がございます。
会 場 インターネット上の会議室を利用します。
※インターネットに接続されたPC、スマホ、タブレットをご利用ください。
※第6回(9月開講予定)のみ神戸市内にてスクーリングを予定しています。
※第6回も、インターネットを介して中継予定です。
講 師 富樫 公一(甲南大学/栄橋心理相談室/ニューヨークTRISP自己心理学研究所)
司 会 中西和紀(あいせい紀年病院)
受講料
①2019年12月末までに受講料納付の場合・・・全12回 70,000円
②2020年 1月末までに受講料納付の場合・・・全12回 80,000円
③2020年 3月末までに受講料納付の場合・・・全12回 90,000円
対象者
修士号(領域問わず)以上の学位、あるいはそれと同等の学歴を有し、心理的な問題に関する臨床的職業に現に就いている専門家で、臨床心理士や医師免許、公認心理師、社会福祉士など、心理的問題に関する専門資格を取得してから1年以上の常勤(あるいは非常勤でも週に5日勤務)経験のある方を対象としています。上記条件を満たす方であれば、国籍、人種、性別、宗教的立場等によって、不当に受講を制限されることはありません。ただし過去または現在において、講師と臨床的な関係にあった場合など、受講者の方の学習環境を考慮して受講をお断りする場合があります。
その他
・後日、講義を録画したものを有料で配信する可能性があります。その場合、上記受講料をお納め頂いている参加者には、無料でご覧頂ける措置を検討しています。
甲南大学文学部教授/栄橋心理相談室 精神分析家(広島市)/臨床心理士/公認心理師/博士(文学)
JFPSP日本精神分析的自己心理学協会 代表理事
TRISP自己心理学研究所(ニューヨーク)ファカルティ・訓練分析家・スーパーヴァイザー
ニューヨーク州精神分析家ライセンス
NAAP精神分析学会認定精神分析家
国際自己心理学会(IAPSP)国際評議員
Psychoanalysis, Self and Context 国際編集委員
日本精神分析学会運営委員/編集委員
[著書]
2019年10月 「トラウマと倫理〜精神分析と哲学の対話から」(共著)
2018年10月 「精神分析が生まれるところ〜間主観性理論が導く出会いの原点」(単著)
2016年 5月 「不確かさの精神分析〜リアリティ・トラウマ・他者をめぐって」(単著)
2015年 9月 「Kohut's Twinship Across Cultures〜The Psychology of Being Human」(A. Kottlerと共著)
2013年 6月 「ポスト・コフートの精神分析システム理論〜現代自己心理学から心理療法の実践的感性を学ぶ」(共著)
ほか多数